金曜はgggにてデザイナーの佐藤卓展。
キシリトールガムやデザインの解剖シリーズで有名な人。
最近では教育テレビの「にほんごであそぼ」がこないだのTDCでも賞とってた。
1Fでは大きな立体とパネルでしっかり見せて(りかちゃんの頭蓋骨が良かった)、
B1Fでそれぞれ実物を正方形の透明アクリルケースに並べて展示するという見せ方。
展示としてとても良かった。
B1Fにあったそれ以前の作品の多さに感服。
ずっとデザインの仕事してたら当たり前の量だけど、
こんなのもこの人作ったんだーって改めて思う。
そして、それに添えられたテキストがひとつひとつ良かった。
失敗したもの、とかもその理由が書かれていたりして、
デザインのアプローチを考えさせられた。
しかし、そんなにみんなデザインとか好きなの?ってくらい人がいた。
自分もその一人なんですがね。


そのあと友人と有楽町の「南風」という居酒屋で飲む。
「みなみかぜ」といえばなんと言ってもタッチの喫茶「南風」ですが、
この店は「なんぷう」と読むらしい。残念。


今日はとうとう行きましたよ。国吉康雄展。
がんばって行って良かった。
なんといってもあの色彩。
すべてが茶色っぽいんだけど、晩年に突然ピンクや黄緑とか使い出す。
その最晩年の作品がこれほどってくらいいいんだ。
若い頃はかわいらしい作品が多くて、途中から憂いに満ち満ちる。
はじめのころの動物や子供は何を見ているのか分からないのに妙にやさしい。
後期の静物画はなんとも奇妙なバランスで積み重なっている。
あれを観たとき泣きそうになる。
なんでしょう。恐ろしいほどの不安定。
子供の頃絵を習っていて静物画はつまらないのでイヤだったんだけど、
もしもあのときに自由な発想で静物を積み重ねることができたら、
また違っていたんではないかと考えた。
でも、あれほどの不安定は描けない(描けても怖い)。


さらに、常設展でいろんな絵や彫刻と再会や初めての出会いをし、
またしばしのお別れ。
意外と彫刻のほうが頭に焼きついてるなあと思う。
今は現代美術館のほうにお出かけの作品も多かったみたい。
工芸館にてアールデコ展も観る。


レコ屋行って、本読んで、ちょっと買い物して、家帰って、眠る。
ずいぶんこういう生活をしていなかったような気もする。


[オンガク]
Canonball Adderley『Somethin' Else』


お気に入りのレコ屋で本日購入。
M.デイビス、A.ブレイキーが参加している。