先の本につけ加える。
『見ることの距離』というのは、
田中泯さんの舞踏について書かれたときのタイトル。
見るときのベストな距離間隔は決まっているのではないか、
という考えから。
はじめは見ることと踊ることの距離の話かと思った。
単純にもっとしっかり観たい。


舞踏にせよフリージャズにせよ唐の芝居にせよ、
あの頃の素敵な昭和の芸術たちが、
スマートな文化にかき消されていくのは悲しい。


ぎりぎりレイトショーに間に合ったので、
テアトル銀座にて『アマロ神父の罪』を観る。
カルロス・カレラ監督。
アモーレス・ペロス』のガエル・ガルシア・ベルナル主演。
もちろんメキシコ映画


簡潔で主題が明確な映画だった。
単調だが、どんどん引き寄せられていく、
じわじわ漂いながら残る良い作品だと思う。
メキシコの土地の色感が、さらに魅力的に見えた。


明日からまたがんばろう。