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本日は雨。
時折、強く。
昼に地震。
日曜日。
ピナ・バウシュ公演「パレルモ・パレルモ」を観てきました。
160分という長い舞台でしたが、
時間を全く感じさせない素晴らしい作品でした。
あまり踊らないダンサー。
タンツテアター(芝居+ダンスのような)というピナ独特のスタイル。
様々な人生、
孤独や歓びや多くの苦笑など、
たくさんを抱え込んでパレルモという都市が描かれていました。
わたしたちも多くを抱え込みながら、
それでも歩もうという希望をもらった気がします。
ラストのゆっくりとした群舞は本当に良かった。
ありがとうピナ。
いつも思うことだけれど、
ピナの作品はシーンそれぞれが切り取った絵のように美しいんですよね。
女性たちが壁にボールを投げるシーンや、
男性がたたずんでいる横で女性が踊っているところとか。。
すべて目に焼きつけたい気がします。
カラーの美しい衣装も印象的。
最初に大きな壁が崩れるシーンは壮大で、
その後も土ぼこりがすごかったです。
(なかなか上演できなかった理由がよく分かった。。。)
観客がほこりや土の匂いを浴びないと、
パレルモは表現できなかったんだろうと感じました。
80年代終わりの社会を象徴するような。。
個人的には踊りメインのピナのほうが好きなんですが、
この作品の鑑賞によってタンツテアターにもう一歩近づけた気がします。
ダンサーたちは時に不機嫌で、時に滑稽で、
このかんじがピナだなと。
それぞれの仕草やセリフはゴツゴツと個性に溢れているのに、
全体的にすっと入り込むかんじ。
もう一つの作品もあるので楽しみです。