ヘッセの「知と愛」を再読。
10代の頃に読んで、
まったくピンと来なかった。
そろそろな気がしていた。


読み返してみて非常におもしろかった。
修道院で知り合った二人の青年が、
それぞれの道を辿り、もう一度出会う物語。
主人公がさすらうロードムービーのようでもある。


以前は、そのさすらいの感じがどうにも掴めなくて、
なんとなく文字を追っていたような気がする。
だが、そういった生き方のつらさとむなしさも、
今回はすごく伝わってきた。


二人の再会も、友好のぎこちなさもよろしい。
一生涯の時間について、また考えた。
デミアン」を読んでいないので今度読みたい。


ちょっとまえまで、
熱烈な舞城王太郎ブームで、
「舞城→ビジネスとかなんか役に立ちそうなかんじの本→舞城」
という、どうしたいのか全く分からない読み方をしていた。
たまにはきちんとした本を再読するのも良い。


再読というと、世の中は太宰ブームらしく、
周辺の人たちがいろいろ書いていたので少し考えた。
太宰はもちろん好きで中学生のころからよく読んでいたし、
再読も何度したか分からない。


滅びの美学もユーモアセンスも絶妙だと思うのだが、
わたしは言葉の響きが好きで、
一行読んで止まったりを繰り返していた。
わたしの中で、太宰の一番好きなところは、
やっぱり言葉の力だなぁと思う。


ところで、今日マイケルが亡くなったのには驚いて、
同時にカート・コバーンが亡くなったときの、
まったく妙な感覚を繰り返し思い出してしまった。
たしか、あの頃に「知と愛」を読んだんだ。

庭のあじさいが満開です。


昨日友達と飲んで、
ひさしぶりにふらふらになった。
たくさんお酒を飲むのも月に1、2回。
友達は「こうやってお酒を飲めることはとても贅沢だ」と話す。
「やりたいことはやったほうがいい」と。


たしかに贅沢で楽しくて、
こういう時間を持てることは幸せ。
ただ、やりたいことっていうのが数年前から変わっている。
わたしは地道にゆっくりと生きたい。


ところで、大好きな「まこブログ」が突然終了してしまった。
書いている方の雰囲気といいネコたちといい、
とても良かったので残念だな。
http://scomu.jp/makocat/

知り合いの展示を2つほど観てきました。
どちらもほっこりと暖かくて、
やさしいお人柄がのぞかれていました。
http://www.vesta.dti.ne.jp/~gekkoso/gallery.html
http://www.ga-kou.com/home_gallery.html


継続して作品をつくるのは、
改めて、とても素敵なことですね。


わたしは仕事しかしていない数年。
仕事のデザインとやりたいデザインが、
マッチしているかというとすごく疑問。
でも、この仕事なら無理してでもやりたい!とか、
そんな強い気持ちも持てなかったりしています。
デザインを仕事にすることはヤメたくないのだけども。。


自分を反省したり、
今後のことを思い描いたり、
雰囲気で柔らかくなったり、
いろいろと良い時間が過ごせました。
目標を持つって難しいなー。

日本映画っぽい屋上。
手持ち無沙汰な空気感が味わえそうな場所だった。
最近は屋上にもなかなか上がれない。


青梅に行ってきた。
穏やかで和やか。ゆらゆらー。
時間もふわふわー。
戻ると雨。
週末は雨ばかり。


ウチの紫陽花も咲き始めている。