土曜は、予定どおり夕方から表参道へ。
スパイラルで竹尾ペーパーショーを観た。
これは竹尾という紙の会社が毎年主催しているいわば紙のショー。
いろんな紙のデザインが観られるので、
紙業界で働いているものは行くべし(と思いながら初めて行った)。
今回は素材感がテーマらしく、
あまり紙らしくないものが多かった。
で、ほとんど触れるサンプルがあって、素材感を味わえる。
印象的だったのはボコボコした紙の上に水滴をたらして、
その光加減が微妙に変わるもの。
あと、シリコンでできたコンセント。
コンセント部分が豚の鼻みたいでピンクでかわいかった。
すごい人口密度だったので、ゆっくりは観られなくて、
階段の上から映像や人々を眺めるのが楽しかった。


そして、ROCKETでM/Mの展示を観た。
オペラの衣装のデザインとかがあった。
この絵はうまいんだか下手なんだか分からないところが魅力的なのに、
デザインはすごくかっこよくて、
なんかそういうバランスがいいのかなあと思った。


時間をちょっとつぶしてから、
イメージフォーラムにて土方巽のレイトショーを観た。
http://www.imageforum.co.jp/
本当の目的はこっち。
石井輝男監督のトーク付きの日ということもあり、ものすごい人だった。
最近、土方さんのことばかり考えているので、自然と引き寄せられるような気持ちで行った。


石井監督が昔撮った映画のタイトル部分に出演されている映像がまず流れる。
それがすごい強烈だった。
ギョロギョロした眼光で、
問題になった鶏くわえてるシーンとかもあったし、
これぞ一般的に土方さんが抱かれている印象かなあというかんじ。


そのあと荒井美三雄監督と石井監督のトークがあり、
京都大学での舞踏にいたるバックボーンなど聞けておもしろかった。
土方さんが観客全員に甘酒を振る舞わせたらしい。
そういうことの好きだった人だということはいろんな本で読んだ。
ミシンを質屋に出して、唐さんや状況劇場の劇団員に酒をふるまったという有名な話もある。


本編の夏の嵐では、土方さんの魅力充分なうえ、その他の出演者の踊りも良かった。
意外にコミカルで、土方さんの踊る少女が気持ち悪くてかわいかった。
しかし、踊りを説明することは苦手です。
この舞台以来、自分では踊らなかったらしい。
正直こんな作品が観られると思わなかったので、これを企画してくれた皆様に感謝。感謝。
目をつぶると観たこともない踊りをしてくれる土方さんが頭に浮かぶ。
なんかちょっと酔ってるのかなあと思う今日この頃。


今日は何もしなかった。
寝過ぎた。


[オンガク]
Van Morrison『Astral Weeks』


とても好きなアルバムです。
70年代の作品かと思ったら68年で、こないだの鑑賞会ではかけられなかった。